Editor : Shige Okusawa (Acousphere)
ギターが上達できるためには、ギターの勉強だけでなく音楽全般を理解する為に楽譜を読む事が不可欠!
楽譜が読める、書けるとミュージシャンとのコミュニケーションもより良くとれるようになって、音楽活動が更に楽しくなりますよ!
ここでは「音符の表記と長さ」を中心に図で説明していますので参考にしてみてください!
譜面を書く上で大事な事はもちろん「演奏してもらいたい音を正確に記す」という事ですが、それと同時に「読みやすい譜面」であることも重要です。
僕の場合、サポート&レコーディング仕事で譜面を書く場合などはわかりやすさの方を優先します。
限られた時間の中で伝えなくてはならないので簡単な譜面がわかりやすくていいのです。
でも演奏をする前に歌ったりしてイメージを伝える事を必ずします。
つまり譜面はあくまでもガイドラインであって、実際のフィーリングは直伝で伝えます。
音楽は譜面では表現できないもの。なのであまり譜面にこだわらず、気軽につき合うといいと思いますよ。
譜面なんて読めなくってもミュージシャンにはなれますからね。(^^)
[コラム: 楽譜という装置]
ギターの勉強をはじめるには楽譜を読めなくてはいけないと誰もが考えているがほんとうにそうなのだろうか?
楽譜とはその昔、電気が発明されていない時代に音楽を保存して残す唯一のストレージデバイスだった。
現在はすべてのデータをデジタル化して残す事ができ、いつでもどこでも完璧に再現できる時代。
僕ももっぱら楽譜に記譜して残すよりも、iPhoneなどの動画撮影機能をつかって自分の演奏やアイデアを残すようにしている。
また偉大なアーティストにおいても楽譜がよめない、または苦手としている人が非常に多く、むしろ読めない事で音楽的な勘が発達してより良い演奏家になる人もいる。
楽譜という保存方法はすでに役目を終えている。
ではそれでもなお楽譜が必要となるのはなぜなのか?
それは現在の楽譜は「分析装置」としての役割を果たしているからだと僕は思う。
音楽という不思議な現象を五線譜の上に視覚的にならべ、そこに使われる音の傾向を分析してコンセプトを抽出する。
そのアーティストがつくった音楽の根源的な感性や「美醜」といったものをあぶりだしてはっきりさせる装置、それが楽譜なのではないかと思う。
そうやってあぶり出した情報を今度は自分の中に取り込んで自分のものとして使う事をする。
それが偉大なる先人に学ぶ事であり、新しい音楽をつくるために必要な日課なのではないかと思う。
楽譜とのつきあい方はすでに大きく変化している。
これから音楽を楽しみたい人にはぜひiPhoneやiPodなどのデジタルデバイス、特に映像を残せる物を身につけることをおすすめしたい。
その方が楽譜を書き、読み出すことよりもずっと早くてシンプルだ。
そしてその先の音楽を深く研究したい人たちは、ぜひ「楽譜という装置」を使えるようになってほしい。
古くて使いにくいデバイスではあるが、その装置を覗き込めば音楽という宇宙がひろがっている。
Written by Acousphere Shige Okusawa
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