2011/11/15

Audio Recorderを解説!iPadでのレコーディングに挑戦!

Editor : Shige Okusawa (Acousphere)

Acousphere奥沢です!
だれでも簡単に音楽作品のレコーディングをはじめられるiPad版Garageband。
いろんな機能を試しながら理解を深めている自分ですが、今回は「Audio Recorder」の機能について考察してみたいと思います。

マイクの形のアイコンがAudio Recorder。
その名前の通り音を録音するモードなんですが、iPadについている内臓マイクを使っての録音と、ギターケーブル&マイクケーブルをiRigやApogee Jam経由でiPadにコネクトしてというふた通りの録音に対応しています。

僕の場合ギターの録音もAcoustic Guitarを使うことが多いのでGuitar AmpモードよりもこちらAudio Recorderモードの方が相性が良くて、クリアに録音できるので助かってます。
歌以外のレコーディングにも使えるメインの録音モードと定義して良いのではないでしょうか。






マイクのアイコンに触れるとこのような画面に切り替わります。
左側オレンジがVUメーター。
音の音量、入力状況をモニターするための表示です。
0dbを超えて赤い部分にメーターが達してしまう場合は音が大きすぎるということになります。
その場合は音源(歌声、ギターの音など)をiPadから少し離して小さくしてみてください。
基本的に音量が大き過ぎてもある程度はiPad側でリミッティングしてくれるのでちゃんと録音はできますが、やはり適正な入力値で録音した方が良い音になります。

左上のギターケーブルジャックのアイコンに触れるとJamなどの外部入力装置からの入力モードに切り替わります。
簡単ですね!

録音が終了すると画面がこのようになり、右のアイコンが光ります。
最初に光っているアイコンは「Dry」というアイコン。
これは何もエフェクトがかかっていない状態ということですね。
つまり元の音そのまま再生しますっていう事です。
それ以外のアイコンたちは録音した素材にエフェクトをかけるときに使います。

左上のアイコンは「Small Room」です。
小さな部屋の中で楽器を弾いたときの音の広がり感をシミュレートしたもので、一般的にはリバーブと呼ばれるエフェクトです。
下のスライダーでエフェクトのかかり具合を調節します。

左のスライダーはコンプレッサーと表示されてますが、音量の大小をコントロールするスライダーになっています。
右のスライダーはリバーブの音色に対しての原音の音量のコントロール。
右にあげるほど原音が大きくなり、リバーブのかかりが薄く聞こえるようになります。

次のアイコンは「Large Room」というエフェクト。
こちらは大きな部屋、ホールとかの空間の残響音をシミュレートしたリバーブです。
左のスライダーで音量を、右のスライダーではエフェクトのかかり具合をコントロールできます。

お次のエフェクトは「Dreamy」というもの。
これはギターエフェクトでいうところのコーラスエフェクトとリバーブを組み合わせたもののようです。
音が複数重なって聞こえるのでサウンドに厚みをもたすことができます。
声にもギターにも面白い効果がかけられそうな雰囲気でした。

次のエフェクトは「Telephone」です。
すぐにわかると思いますが、昔の電話で会話してるような音色に原音を変化させるエフェクト。
これはエフェクトというよりもイコライザーを使って音色を変化させる効果ですね。
高音を減らす事で電話みたいな音になるんですよ。
その調整をするスライダーが右のスライダーです!

拡声器の音色をシミュレートしたエフェクトが「Bullhorn」です。
こちらは録音した素材にギターアンプでいうディストーションのエフェクトをかけていると考えていいと思います。
音が割れてノイジーになります。
どちらのスライダーも音の割れ方の調整に使います。
声を録音してジミヘンのギターみたいに聞かせるなんていう荒技もできますよ!

かわいらしいリスのアイコン「Chipmunk」は音程を変化させるエフェクト。
ピッチシフターっていうものですね。
サンプラーの機能にも似ていますが、こちらは録音済みの素材に対して全体に渡ってかかるエフェクトなのが違います。
音楽的に使うというよりは面白い音色を挿入したいときに役立つように思います。
楽器にかけても面白いと思いますが、やっぱり声にかけるのが一番笑えると思います!

ロボットのマークのアイコンは「Robot」というエフェクターです。
ロボットがしゃべっているような音色にチェンジする機能なんですが、ロボットの特徴である抑揚のない同じ音程での発音がシミュレートされています。
なので音程をつけて歌ったトラックも全部おなじ音で再生されてしまいます。
こちらも音楽的にはあまり活用できなさそうですが面白いエフェクトではあります!

最後のエフェクトが「Monster」です。
Monster's Inc.という映画のキャラクターを彷彿とさせるようなかわいらしいエフェクトで、ロボットにような極端なかかりかたと低音の強調でちょっとしたお化け感を楽しめる一品です。
これも実際の音楽での使い方は僕は思いつかないですが、子供たちなんかに聞かせたら楽しんでもらえるんじゃないでしょうか。
小さいうちからゲームを与えるかわりにGaragebandで一緒に遊ぶなんていうのも素敵な親子関係かもしれないですね。

楽器が弾けなくても、レコーディングの知識がなくても誰でも気軽に音楽作品が作れるiPad版Garagebandは僕らおすすめのアプリです。
ぜひiPad、iPhoneユーザーの方はトライしてみてくださいね。
今までの「暇つぶし」の感覚が変わるとおもいますよ!

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