2011/12/23

#ハーモニクスの出る原理を解説!オープンハーモニクス編!


Editor : Shige Okusawa (Acousphere)

ギターの演奏用語でハーモニクスという言葉を聞いた事あるのではないでしょうか。
ハーモニクスとはギターの弦から倍音だけを取り出して演奏するテクニックで、本来基音として聞こえるはずの音の1オクターブ上の音程が透き通った透明な音色で響く現象です。
ギター以外の弦楽器でも同じ音を出す事ができ、クラシック音楽ではフラジオレットという呼び名でも呼ばれています。
ハーモニクスには触れて出す方法、叩いて出す方法などいろいろありますが、ここでは開放弦にふれて出すオープンハーモニクスについて説明したいと思います。



■ハーモニクスの出る原理
ハーモニクスは弦の長さを一定の率に等分するポイントで発生します。
一番大きくてきれいなハーモニクスを得られるのが弦を半分に等分するポイント、2等分点です。
これはちょうど12フレットの真上になります。
次にきれいにハーモニクスが出るポイントは弦を3等分にする3等分点で、7フレットと19フレットの真上がそれにあたります。
その他にも4等分点、5等分点がありますが、等分の数が大きくなるにつれてハーモニクスの音量が小さくなり、発音しにくくなりますので、実際の演奏に使えるのは大抵の場合3等分点までとなります。

■オープンハーモニクスの出し方
前項で説明しました等分点の場所を指先でそっと触れます。
このとき弦をフレットに押し付けないようにしてください。
そのまま右手の指やピックなどで弦を弾きますと澄んだクリアーな音色が発音されます。
発音されたと同時に指を弦から離します。
これでオープンハーモニクスサウンドは完成します。
ハーモニクスサウンドは減衰しにくいので、慌てて指を離さなくても大丈夫ですが、長く指で弦に触れているとだんだん音量が落ちてしまいます。
かといって慌てて離してしまうとハーモニクスではなく実音が鳴ってしまいますので、はじめは長めに弦に触れるようにしてください。


■ハーモニクスの音程
ハーモニクスは2等分点では基音の1オクターブ上の音程が出ます。
3等分点では基音の12度上(1オクターブ+5度)の音程が出ます。
4等分点では基音の2オクターブ上の音程が出ます。
5等分点では基音の18度上(2オクターブ+3度)の音程が出ます。



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