2011/11/09

ギターを買う前にギターの特性を学びましょう!


Editor : Shige Okusawa (Acousphere)

ギターをこれから買って始めたいと思っているみなさん!
どのギターを買うべきか?というのは以外と難しい選択ですよね。
ギターは色々な種類がありますし、弦の種類も様々。
そしてギター毎に特性があって、向き不向きもあるのです。
自分が買ったギターでは弾きたい曲が弾けないなんてならないように、ここでは簡単にギターの種類とその特性を紹介したいと思います。





・フォークギター・アコースティックギター
この写真のようなルックスで、ブロンズ弦(金属製の弦)が張ってあるものを一般的に「アコースティックギター」または「フォークギター」と呼んでいます。
アコースティックギターという呼び方は、ボディが大きくて、アンプにつながなくても大きな音が出るギターの総称でもありますが、通常はこのギターを指します。

ブロンズ弦はきらびやかで硬質な響きを与えてくれます。
音の伸びも長く、オールマイティに使える素晴らしいギターです。
全てのギタースタイルで使えますが、あえて得意分野をあげるなら、フォークやブルース、ポップス、ニューエイジなどのジャンルですね。
一番最初に触れるならこのギターがベストかも。


・ガットギター・クラシックギター・ナイロン弦ギター
上のフォークギターと同じようなルックスですが、ナイロンでできた柔らかい弦が張ってあるギターは「ガットギター」といいます。
特にクラシックの人が多く使っていますので、「クラシックギター」という呼び名も有名ですね。
弦が柔らかいので、ほんわりとした優しいサウンドが特徴で、音の伸びはフォークギターほど出ませんが、それゆえに落ち着いた響きを聞かせてくれるギターです。

このタイプのギターは柔らかいサウンドが得意。
なのでボサノヴァなどに最適ですよ!
フラメンコは正確には「フラメンコギター」といって、ガットギターを特化させたギターで演奏しますが、ガットギターでもOK!
それから単音で弾いた時、暖かくて太い音がしますので、ジャズのメロディーを弾いたりするのもいいですねぇ。


・エレクトリックギター・エレキギター
こちらもオールマイティなギターとして知られています「エレクトリックギター」略してエレキ。
昔は「エレキは不良が弾くものだ!」なんて間違えて理解されて、PTAが学校でエレキ禁止令を出したと言いますが、いたって平和な楽器です(笑)。
フォークギターとは違うタイプの鉄弦(ニッケル弦)を使っていて、テンションも柔らかく弾きやすいギター。
もっとも長く音が伸びるので歌うような表現が可能です。

エレキギターはアンプを使う事を前提に作られていますので、普段は大きな音がしません。
アパートなどで静かに練習するのにもいいですね。
ですが一度アンプに通せば大音量のサウンドも楽しめます。
ロックやファンクなど、ドラムと一緒の音楽にはエレキが必須!


・アーチドトップギター・ジャズギター
通常は「ジャズギター」の名前で親しまれているこのギター、正式には「アーチドトップギター」と言います。
ギターの表面の板にアーチの加工がされていて、独特の大人向けサウンドがします。
ジャズの人が好んで使う事からジャズギターと呼ばれています。
アコースティックながら、エレキとしても使えるようになっていて、実はこちらもかなりオールマイティなギターと僕は思いますが、実際は特定の音楽に使われることが多いみたいですね。

もちろんジャズギターですからジャズが一番ですが、使ってみるとオールマイティなんだなあと思います。
バラードなどのゆったりした曲ではきらびやかな響きを、ファンクでは切れのあるアタック音も出せるギターで、弾き方次第、セッティング次第でいろんな事が可能です。
ある意味一番奥が深いギターかも?


・小さなアコースティックギター
こちらは番外編ですが、写真のアコースティックギターはボディサイズが小さくできています。
これは小学生や女性の方など、身体の小さな方でも弾けるタイプのギターですね。
もちろん音の響き方や音色、ギターの特性も大事ですが、自分の身体にきちんとフィットしているかという事も考えなくてはいけません。
無理なサイズで練習しても、悪い癖がついてしまったり、最後には演奏できなくてギターを辞めてしまう事につながってしまうので、ぜひギターのサイズもチェックしてくださいね。

いかがですか?
ギターにはこんな種類があるんですね。
しかもここにあげたのはほんの一例で、細かく分類すればまだまだたくさんの種類のギターがあります。
またギターから派生した新しい弦楽器も今現在どんどん市場にでてきて、新しい音楽や文化を作っています(Chapman Stickなど)。
必ずみなさんに合った最高の一本に出会えるはずですので、このページを参考にギターのお店に足を運んでみて、恥ずかしがらずに試奏してみてくださいね!



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