2013/12/30

iPad + Garageband + Travel Guitarで旅先レコーディング!

Editor : Shige Okusawa (Acousphere)

Acousphere奥沢です!
休暇で旅行にきましたがギタリストとしては旅行先でも少しはギターに触っていたいもの。
まあ旅行に行ったときくらいは音楽や仕事から離れてリラックスしたほうが良いのでは?という意見も多いとは思いますが、やっぱり根っからのギタリストはギターは持ってゆきたいですよね。
それに楽器を旅先に持ってゆくと出会った人々に演奏をプレゼントできたりして、よい出会いをサポートしてくれるのもギターなんですよね。
なので僕はできるだけ持ってゆくようにしています!
今回はiPadとトラベルギターLapStickを持ってきました。
旅先でどんな使い方ができるのかレビューしてみようと思います!



2013/12/27

フィンガーボードの最適な押さえ場所とは?


ギターの指板にはフレットという金属の金具が付いていますよね。
そしてそこを押さえる事で弦の振動する長さが変わって、音程が変化するというのがギターのそもそもの現象なんですが、では実際にはフレットのどの辺を指で押さえると一番良い音が出るのでしょうか?
フレットとフレットのちょうどまん中を押さえるのが良いのか、それとも際を押さえるのがいいのか?
実はこのちょっとした押さえる場所の違いで、指にかかる力が変化して弾きやすくなったり、音色がくっきりと聞こえて来たりするんですね。
今回は正確にどこを押さえるべきか、またその理由を説明してみたいと思います!



2013/12/24

コラム: ワーキングミュージシャンとして生きて行くこと。

Editor: Shige Okusawa (Acousphere)

Acousphere 奥沢です!
今回の記事では過去に僕が書いたコラムの中から「ワーキング・ミュージシャン」という考え方を紹介したいと思います。

2011年の現在、日々ブログメディアから入ってくるニュースに目を通す限り日本の音楽文化は衰退の一途をたどっているように僕は感じます。
これまでのビジネスモデルが崩壊してレコード会社やマネジメントオフィスの存在意義が薄れてきた現在において、ミュージシャン側も既存のエコシステムを使わないでライフスタイルを構築してゆかなくてはならなくなりました。
既存のビジネスでは生活が成り立たない故に近年の音楽はスポンサードされたものが主流になり、メッセージ性やアート性は減少してしまいました。
音楽の純粋科学的アプローチも衰退しSteve Reichのミニマルミュージックのような発明品のような音楽も多くはありません。
音楽ビジネスモデルの激変が音楽文化そのものに暗い影を落としている現代において、自由な作風や音楽的実験を重ねる為には既存のビジネスモデルではない生き方を確立することがキーではないでしょうか。
そのひとつが「ワーキング・ミュージシャン」という生き方かと思います。
以下に以前書いた記事を掲載したいと思います!



2013/12/21

ジャズギター「Walking Bass Style」の練習方法を紹介!

ジャズをギターで弾く時はメロディとアドリブが主体になることが多いのですが、ジャズのグルーヴそのものを伴奏として演奏する「Walking Bass Rhythms」というスタイルも人気があります。
これは通常ジャズのベーシストが弾いている Walking Bass Line をギタリストがコードプレイの間に一緒に演奏するというスタイルで、まるでジャズのバンド全員がそこにいるかのような雰囲気の伴奏を弾く事ができるものです。

この伴奏スタイルを学ぶ上で大切になってくる知識が「インバージョン」です。
これは日本語では「転回形」といわれていまして、コードの和音の並び方をかえて兄弟のコードのように扱ってゆくという考え方です。
この転回形を覚えると Walking Bass をしながらもギターのフィンガーボードのあらゆる場所でコードトーンを弾き続けることができるようになるのです。

実際のジャズの楽曲の中でこの Walking Bass Rhythms を作り込んで練習するのもいい方法ですが、基本の練習とフレキシビリティを伸ばす為に転回形をつかった基礎練習をしておくのもおすすめします!


2013/12/17

Jazz Standard曲「Confirmation」の指使いをTab譜で説明します!


Acousphere奥沢です!
Jazzのスタンダード曲「Confirmation」はサックス奏者チャーリー・パーカーの代表作で、
誰でも一度は弾いてみたくなるメロディですよね。
でもこのメロディはサックスで吹くためにかかれたメロディなので、
ギターで弾こうとするととても難しい指使いになってしまいます。
今回はこの「Confirmation」のメロディをギターで弾く上で、
一番リーズナブルな運指はどんな形なのか、
何度も演奏しながら推考してみました。
もちろんどれが正解、というのがないのがギター道ですけれども、
現時点で僕が考えうる一番よい指使いがこれではないかな
と思うものを掲載しておきますので、
ぜひみなさんの演奏の参考にしてもらえればと思います。

2013/12/14

Acousphereのレコーディング手順を説明します!

Acousphere奥沢です。
ただいま僕はレコーディング作品を作る作業をしています。
このサイトを見てくださる人の中にも自分の音楽作品をレコーディングしたい、そしてYouTubeやiTunesを通してたくさんの人に聞いてほしいと思っている方がいるのではないでしょうか。
でもレコーディング作業なんてどうやっていいのか、何が必要でどんな手順なのか見当もつかないかもしれません。
確かに非常に長い作業工程が必要になるんですが、今回はなるべくシンプルにどのような工程でできあがってゆくのかを時系列順に説明してゆきたいと思います。
みなさんのレコーディングや音源リリースのお力になれればと思います!

「下準備」
ものすごく当たり前の事ではありますが、まずレコーディングする曲の準備をしないといけません。
編曲も練習もしないでいきなりレコーディングはできませんよね。
僕の場合はこの段階で以下のようなチェックポイントを気にかけています。
・どんな楽曲を題材にするのか、作曲するのか考える。
・どのようなアレンジを加えたら自分らしい、新しい音源になるか考える。
・その曲を通してどういうメッセージを伝えたいのか考える。
・アレンジする上、演奏する上で自分にとって新しい理論やテクニックを入れる。
・とにかくたくさん練習してレコーディングに備える。

「プリプロを作る」
プリプロとはPre Productionの略で、本当のレコーディングに入る前に録音するアイデアをスケッチしたような音源の事をいいます。
演奏は粗くてもいいですし、音色もきれいでなくて構いません。
とにかく頭のなかにあるアイデアを現実に音楽作品として仮組してみて、リスナーとして客観的に判断します。
この作業の中でアレンジの無理など問題点が浮かび上がってきたり、またアレンジの面白い所、新しいアイデアなどに出会えたりします。
本番のレコーディングよりもクリエイティビティの根幹に関わる最も大事な工程がこのプリプロ制作だと僕は思います。
弟子の音源をプロデュースするときもこの段階から関わるようにしていますし、一番時間がかかり根気がいる作業なんですね。

「集音」
いよいよ本番です!
この作業からは実はあまり大変ではなくなってきます。
プリプロを作る段階でどんな演奏をするべきかはハッキリしていますし、練習も十分できていますよね。
集音作業でのポイントは「良い音を録る」という事に尽きます!
良い音のチェックポイントは以下になります。
・大きい音量で録れていてノイズが少ない音。
・楽器や歌声に無理な負担のかかっていない伸びやかな音。
・予期せぬ楽器や録音部屋のハーモニクス成分のない音。
・優れたイントネーション、アーティキュレーションで演奏されている音。
・楽曲やリズムを正確に捉えた上で自分の解釈を加えた音色とリズミックアプローチ。
・心のこもった演奏の音。

「トラックダウン」
集音した全ての音をひとつの音楽としてまとめあげてゆく作業がこのトラックダウン、通称TD(ティーディー)です。
通常楽器の音を録音して音量を揃えるだけでは作品は完成しません。
演奏内容が聞こえやすくしたり、リスナーに聞きやすくするためには音にお化粧を施さなくてはならないのです。
しかもしの作業をスタジオにこもって一人で自問自答しながら繰り返してゆくので、ある意味このTDが一番骨が折れる作業かもしれませんね。 TDで僕が行う作業を手順にそって箇条書きします。
・音源をEQでフラット化する。聴覚で確認するのが基本だが周波数アナライザーやRefference音源のEQカーブと見比べたり多角的に分析する。
・コンプレッションをかけて演奏を聴きやすくコントロールする。かけない音源もある。
・リバーブを音源毎に適量と思う量だけかけてゆく。この段階では全体像は考えない。
・リバーブ音自体に対するEQもしておく。Low FilterとHigh Filter。
・個別に音色補正が完成した音源をミックスしてゆく。音量調整とPan設定。
・ヘッドホンでモニターして音圧が左右の耳均等にかかるようにする。
・Two Mix状態のファイルに書き出す。このときに16bit44.1kHzにコンバートする。

「エディティング」
TDを終えるとようやく「演奏」から「作品」へと音源が変化します。
同時にそれまではうまく絡み合っていた演奏の聞こえ方も変わり、補正が必要になってきます。
そこで必要になるのがこのEditingです。
音源毎に再生のタイミングを調整したり、あっていないピッチを補正したりします。
この作業も音源をより素晴らしいものに仕上げて行くのに大きな役割を果たします。

「マスタリング」
解像度の高い個別の再生であったプロジェクトファイルを抜けて、LRにふられたTwo Mix音源に書き出したあと、その結果として出来た歪みをただす作業がマスタリングです。
基本的には若干のEQとアルバムに同時に収録される他の音源との音量調整を行います。
とても繊細な作業になりますが、この段階で補正できることには限界がありますので、大きな問題を感じた場合はTDのプロジェクトまで逆戻りします。
そういう理由もあって僕の場合はメジャーレーベルでの仕事においてもマスタリングスタジオに入る前に自分でマスタリングを終えて、その音源を提出していました。
僕の行うマスタリングの作業は以下!
・新しいLogicのプロジェクトファイルに出来た音源とRefference音源を吸い上げて比較する。
・自分が理想と思う音源と同程度の再生音量になるように音量を調整する。低い音域、高い音域、メイン楽器の音量などに留意しながら音量を揃えて行く。
・思った音量がとれない場合はLimiterやCompressorをつかう。
・EQカーブをReferenceを参考に揃えて行く。
・再度Two Mix、16bit、44.1kHzのサイズでエクスポートして終了!

いかがでしたでしょうか?
結構長い工程が必要だということがわかったと思うのですが、できるだけシンプルに説明したつもりです。
作業内容としてはこのままやれば良いだけなので、みなさんもこれらのチェックポイントに留意しながら作業を行えば音源が見違えるほどゴージャスになります。
確かにそれを遂行するには微細な音を聞き取れる高度なリスニング能力が必要になってきますし、その能力を開発するためのプログラムは別物かもしれません。
でも見よう見まねでもこの作業と向かい合い、「良い音とは何か?」という問いかけを自分に対して行う事が大事だと僕は考えます。
ハードルの高い作業ではありますが、ぜひこの記事を参考にみなさんもやってみてください!
だれでもiTunesから簡単に音楽を全世界配信できる時代ですから素晴らしい音楽を自身の手で発表していってくださいね!
もっと詳しい手順が知りたい人はAcousphere Guitar Schoolにもお越し下さい!
http://acousphereguitarschool.blogspot.jp/

2013/12/10

アコギを立って弾く場合の持ち方を考察してみました!


Editor : Shige Okusawa (Acousphere)

普段なにげなく持って弾いているギターですが、持ち方をよくするだけで演奏のしやすさがずいぶんと違ってきます!
今回はボディサイズの厚いアコースティックギターを立って弾く場合の基本ポジションの作り方を説明します。

2013/12/06

ナイロン弦のギターについて説明します!



Editor : Shige Okusawa (Acousphere)

ギターにはさまざまな種類があって、その特性に応じて演奏できる音楽ジャンルの幅がかわってきますよね。
なので購入前にそのへんの特性についてはちゃんと学んでおきたいですが、一番よいのは身の回りのギターが弾ける人に相談して一緒に買いにゆくこと、そして憧れのギタリストが使っているギターに近い形のものを買うということだと思います。
今回の記事ではナイロン弦がはってあるアコースティックギターについて、おおまかな説明と特性についてレポートしたいと思います!

2013/12/04

ギター伴奏の2フィンガーピッキングを紹介します!


Editor : Shige Okusawa (Acousphere)

一部フォークギタリストやカントリーギタリストの間でささやかれているピッキングスタイルがこの2フィンガーピッキングです。
正式なスタイルとして確立しているとはいえないのですが、親指と人差し指のみを使い3フィンガーピッキング的なグルーヴを作り出すスタイルの事をいいます。
また人差し指と中指を使いメロディなどシングルノートプレイの指使いも2フィンガーピッキングといいますが、そちらはフィンガーピッキング・シングルノートプレイの項で紹介しますので、ここでは言及しません。
またクラシックの伴奏のパターンにも2本の指だけで演奏されるものがありますので、それも2フィンガーピッキングの一例として紹介しておきます。

2013/12/02

Acousphere の "September" 演奏動画を紹介します!

Editor : Shige Okusawa (Acousphere)

Earth Wind & Fire の名曲といえばなんといっても「September」ですよね!
明るい曲調にファンキーなグルーヴはコマーシャル等でもたくさん使われて、たくさんの人が愛する曲になりましたよね。
僕もこういった音楽に熱狂し聞いてきたファンの一人です。
なのでいつかこの曲を自分らしい解釈と、ギターだけで表現できないかなあと夢見ていたのですが、勉強の甲斐あってAcousphereらしい演奏で弾く事ができるようになりました!

2013/12/01

フィンガーピッキング時の手の動かし方について考察します!


Editor : Shige Okusawa (Acousphere)

フィンガーピッキングという言葉を聞くと指だけを動かして弾く奏法と思われるかもしれませんが、実際には指と同時に手全体を使い音を出しています。
手や腕全部の筋肉を上手に動かす事で指にかかる負担を軽減し、筋肉痛や腱鞘炎がおきにくくなります。
それだけでなく手を上手に使う事でより大きな音色が出るなど音楽的なよい部分もあります。
それでは実際にどのように手を動かすのがよいのか、どのように弦に力を伝達すればよいのかを説明したいと思います。