2012/12/31

音楽コラム:ギター録音のマイクのポジショニング考 by Acousphere Shige


ミュージシャンの耳というものは年々変化してゆく。
経験を積み、学べば学ぶほど音の聞こえ方が変わってくる、というかむしろ感じ方、考え方が変わってくるのかもしれない。
同じ音を聞いているけれど、あるときは適正に聞こえ、あるときは邪魔に聞こえる。
それを「好み」という言葉で説明するのは簡単だが、その音を選択した由縁をハッキリさせておく必要がアーティストには必要である。
今の自分の音に対する感覚を書き記しておきたい。

2012/12/30

ギターのハーモニクスが出る原理を簡単に説明します! by Acousphere Shige


ギターの演奏用語でハーモニクスという言葉を聞いた事あるのではないでしょうか。
ハーモニクスとはギターの弦から倍音だけを取り出して演奏するテクニックで、本来基音として聞こえるはずの音の1オクターブ上の音程が透き通った透明な音色で響く現象です。
ギター以外の弦楽器でも同じ音を出す事ができ、クラシック音楽ではフラジオレットという呼び名でも呼ばれています。
ハーモニクスには触れて出す方法、叩いて出す方法などいろいろありますが、ここでは開放弦にふれて出すオープンハーモニクスについて説明したいと思います。

2012/12/29

Jazz Standard曲「Confirmation」をギターで弾く際の指使いをTab譜で説明します! by Acousphere Shige


Acousphere奥沢です!
Jazzのスタンダード曲「Confirmation」はサックス奏者チャーリー・パーカーの代表作で、
誰でも一度は弾いてみたくなるメロディですよね。
でもこのメロディはサックスで吹くためにかかれたメロディなので、
ギターで弾こうとするととても難しい指使いになってしまいます。
今回はこの「Confirmation」のメロディをギターで弾く上で、
一番リーズナブルな運指はどんな形なのか、
何度も演奏しながら推考してみました。
もちろんどれが正解、というのがないのがギター道ですけれども、
現時点で僕が考えうる一番よい指使いがこれではないかな
と思うものを掲載しておきますので、
ぜひみなさんの演奏の参考にしてもらえればと思います。

2012/12/26

音楽コラム:ワーキングミュージシャンという考え方 by Acousphere Shige

Editor: Shige Okusawa (Acousphere)

Acousphere 奥沢です!
今回の記事では過去に僕が書いたコラムの中から「ワーキング・ミュージシャン」という考え方を紹介したいと思います。

2011年の現在、日々ブログメディアから入ってくるニュースに目を通す限り日本の音楽文化は衰退の一途をたどっているように僕は感じます。
これまでのビジネスモデルが崩壊してレコード会社やマネジメントオフィスの存在意義が薄れてきた現在において、ミュージシャン側も既存のエコシステムを使わないでライフスタイルを構築してゆかなくてはならなくなりました。
既存のビジネスでは生活が成り立たない故に近年の音楽はスポンサードされたものが主流になり、メッセージ性やアート性は減少してしまいました。
音楽の純粋科学的アプローチも衰退しSteve Reichのミニマルミュージックのような発明品のような音楽も多くはありません。
音楽ビジネスモデルの激変が音楽文化そのものに暗い影を落としている現代において、自由な作風や音楽的実験を重ねる為には既存のビジネスモデルではない生き方を確立することがキーではないでしょうか。
そのひとつが「ワーキング・ミュージシャン」という生き方かと思います。
以下に以前書いた記事を掲載したいと思います!



2012/12/24

Walking Bass Styleのギター演奏のアレンジをつくるアイデアを譜例で説明します! by Acousphere Shige


Acousphere奥沢です!
ギターの伴奏の方法の中に「Walking Bass Rhythms」というものがあります。
これはジャズバンドの中でベーシストとギタリストが演奏するパートを、ギタリストひとりで演奏するというなかなか高度な演奏スタイルで、たくさんのギタリストの憧れの演奏です。

僕もバークリー留学時代にこのスタイルを知り、Joe PassやTuck&Pattiをたくさん聞き込んで必死に勉強しました。
当時は彼らの演奏を真似るのが精一杯で、どういった仕組みでできているのかなどコンセプトを見抜けないでいましたが、わかってくるとシンプルな部分もあって、そのコツさえわかれば誰でもすぐに演奏できると思います。
それでは初歩のWalking Bass Rhythmsのアレンジ法を説明したいと思います。


2012/12/21

ジャズギター「Walking Bass Style」の練習方法を説明します! by Acousphere Shige

ジャズをギターで弾く時はメロディとアドリブが主体になることが多いのですが、ジャズのグルーヴそのものを伴奏として演奏する「Walking Bass Rhythms」というスタイルも人気があります。
これは通常ジャズのベーシストが弾いている Walking Bass Line をギタリストがコードプレイの間に一緒に演奏するというスタイルで、まるでジャズのバンド全員がそこにいるかのような雰囲気の伴奏を弾く事ができるものです。

この伴奏スタイルを学ぶ上で大切になってくる知識が「インバージョン」です。
これは日本語では「転回形」といわれていまして、コードの和音の並び方をかえて兄弟のコードのように扱ってゆくという考え方です。
この転回形を覚えると Walking Bass をしながらもギターのフィンガーボードのあらゆる場所でコードトーンを弾き続けることができるようになるのです。

実際のジャズの楽曲の中でこの Walking Bass Rhythms を作り込んで練習するのもいい方法ですが、基本の練習とフレキシビリティを伸ばす為に転回形をつかった基礎練習をしておくのもおすすめします!


2012/12/19

フィンガーピッキングの基本ポジショニングを説明します! by Acousphere Shige


フィンガーピッキングでギターを弾く場合、親指、人差し指、中指、薬指の4本を使って弦を弾くのが基本です。
もちろん上級者になってくれば決めごともなく自由に指を使えるようになりますが、最初のうちは触る場所を決めておく事で安定した演奏の基本ポジションを身体に覚え込ませる事ができます。
今回の記事では僕がおすすめする3つの基本ポジションについて説明します。

2012/12/16

指でギターをストロークする奏法のコツを説明します! by Acousphere Shige


ピックを使わないフィンガーピッキングスタイルでの演奏時にもストローク的なサウンドが必要になる事があります。
その場合に役に立つのがフィンガーストロークというテクニックです。
これはその名の通り指を使ってストローク奏法するというもので、指をピックがわりに使って演奏するのが特徴です。
ピックに比べてマイルドな音がしますが、リズミカルな演奏をするにはこれでも十分です。
リズムの具体的なパターンはストローク奏法と同じなので、あとはいかに指を弦に当てるかがポイントになってきます。

2012/12/13

ギターシンセの使い方アイデアと音色を動画で説明します! by Acousphere Shige


Editor : Shige Okusawa (Acousphere)

Acousphere奥沢です!
ギター機材にまつわるテクノロジーというのは常に進化し続けています。
その中でもようやく面白いなと僕らが最近思い始めたのがギターシンセサイザーです。
これはギターから多種多様な音色が出るという派手な機材で、テクノロジー自体はとても古くからあるものですが、なかなか使いこなすのが難しいという代物。
とにかくド派手に鳴ってくれちゃいますので、自然に聞かせるのがかえって難しいのですよね。



2012/12/10

ループエフェクターRC-20の使用レビュー動画をアップ! by Acousphere Shige


ギターは様々なエフェクターと接続することで自分らしい音色をつくったり新しい演奏やパフォーマンスを見せる事ができて楽しいですよね。
でもそのエフェクターの魅力を引き出したりかっこよく使うには研究やアイデアが必要で、それが見つからないとせっかく買ったエフェクターもタンスの肥やしになってしまうんですよね。
かくいう僕自身、長年使いこなすことができなかったエフェクターがあります。
それがこのLoop Station RC-20なんですが、最近ダンスグルーヴをもう一歩踏み込んでギターで作れないかな、と思いしばし実験をしてきました。

2012/12/08

名曲「Dance With Me」をウクレレデュオで演奏するアレンジを動画で説明します!

Acosuphere奥沢です!
この1年はギターよりもウクレレを弾く機会が多かった自分ですが、最近の日本でのウクレレ熱はそうとうなものだと感じています!
ギターは敷居が高くて難しそう(そんなことないんですよ!)と思う方も多く、それでも楽器演奏をしたいという方はみんなウクレレに流れてしまっている現状。
ギタリストとしてはさびしく思ってしまいますが、まずはウクレレをこちらも教えてそこから少しでもギターに興味をもってもらえればとがんばっています!
まあ、どっちも素晴らしい楽器ですし、音楽を好きになって楽しんでもらえたらどっちでもいいんですけどね!
今回の記事ではアコースフィアのアレンジによる「Dance With Me」のウクレレデュオバージョンの弾き方を紹介したいと思います!
相棒清水くんとDellaからリリースしたアルバム「家カフェ」の収録用に2006年にアレンジしたものです。
自分で言うのもなんですが、あれから6年経た今きいても色あせない素敵なアレンジメントだと思います!
簡単なストローク伴奏によるアレンジメントになっていますので、ぜひウクレレが好きな皆さんは演奏にトライしてみてくださいね!

トラベルギター「Lap Stick」を演奏してみました! by Acousphere Shige


Acousphere奥沢です!
このところ紹介してきましたLap Stickですが、ほんとうにコンパクトでしっかりしていて、弾いて楽しいギターです。
でも小さいので演奏するのは大変じゃないのかなと思いますよね?
そのへんについてのレビューはやはり動画が一番!
ということでAcousphereのレパートリーであるAi No CorridaをLap Stickとウクレレをつかって演奏してみました。
お楽しみください!

2012/12/06

Tuck AndressさんのMan In The Mirrorソロギターの弾き方を動画で解説します! by Acousphere Shige


Acousphere奥沢です!
2008年の11月に僕が制作してYouTubeにアップロードしたTuck AndressさんバージョンのMan In The Mirrorの弾き方のビデオを紹介したいと思います。
この曲、元はもちろんMichael Jacksonの大ヒットナンバーなんですが、TuckさんのすごいところはMichaelの歌声、歌詞の内容を感じさせるメロディをソロギターの中からきかせてしまうところだと思います。
その分、非常に難しくて繊細な演奏を要求されるのですが、少しずつ練習してゆけば僕のようになんとかTuckさんのプレイに似た感じで弾けるようになると思います!

2012/12/04

ギターのレギュラーチューニングを図解で説明します! by Acousphere Shige


ギターを弾き始める前にまずやらなくてはならない作業、それは「チューニング」です!
チューニングとは調弦のことで、ギターの6本ある弦を決められた一定の音程に合わせる作業の事をさしていいます。
このチューニングを正しく行っていないと、どのコードを弾いてもピッチが合わなくて気持ち悪いですし、他の楽器とのセッションもままなりません!
ここでは最もよく使われるチューニング「レギュラー・チューニング」の合わせ方を説明したいと思います!

2012/12/02

ギターを弾く際の左手の基本形を作るコンセプト「Inposition」を説明します! by Acousphere Shige


「ギターを上手に弾くという事はどういうことだろう?」という問いは自分の中にいつもあります。
これはギターを弾く人それぞれが自分の答えをみつけれことができればそれでいいのかもしれませんが、今の僕にとって上手に弾くというのは「ちゃんとコントロールする」ということなのかなと思っています。
さてギターをコントロールするには正しくギターを持つ事がとても大事になってきます。
そんな中やくにたつ基本のテクニックが「Inposition」になります。
その名のとおり、「ポジションの中で演奏をおこなう」という意味で、バークリーのギターラボに入るとまっ先に教えられる基本のテクニックです。
ジャズの演奏家の左手が安定していながらも流麗に動けるのはこのテクニックのおかげです。
しかし現実にはインポジションでは弾けないフレーズも多々ありますので、実際の曲では自由に運指しているのですが、それにしても基本にインポジションの感覚がついているからこそできることなんですね。
以下にインポジションとは何か、そして練習法、運指法について写真と文章で説明していきますので、ぜひとも身につけてギターが身体の一部になるように努力してください。